日本人は謝りすぎ?ベトナム語と日本語の「すみません」の違い

ベトナム大好きコラム #31
日本語の「すみません」は謝罪・感謝・呼びかけに使える便利な言葉。一方ベトナム語では場面ごとに「Em ơi」「Cảm ơn」「Xin lỗi」と言葉を分けます。本コラムでは、その違いから見える文化を紹介します。

「すみません」は万能?日本語とベトナム語の違い

日本語における「すみません。」という表現は、とても幅広い場面で使われています。謝罪はもちろん、感謝や声かけにも用いられる便利な言葉です。しかし、ベトナム語にそのまま対応する表現は存在しません。たとえば、店員さんを呼ぶ時には「Xin lỗi」ではなく「Em ơi」と言いますし、感謝の意味で「すみません」と言う場合は「Cảm ơn」が正しい表現になります。つまり、日本語の「すみません」は一つの言葉で何役もこなしていますが、ベトナム語では状況に応じて言葉をきちんと使い分ける必要があるのです。

「謝らない」のではなく「受け入れている」

インターネット上では「ベトナム人はあまり謝らない」という意見を目にすることがあります。確かに「ありがとう」や「すみません」といったフレーズを日常的に連発する習慣は、ベトナムではあまり一般的ではありません。しかし、これは感謝や謝罪の気持ちがないわけではなく、「それくらい大したことではない」「気にしなくていいよ」という柔軟な考え方の表れとも言えます。相手の行為を自然に受け入れる文化的背景があるため、日本人のように言葉で頻繁に謝る必要がないのです。言葉よりも態度や行動で気持ちを伝えることが重視される点は、ベトナムらしい人間関係のあり方だと感じます。

「日本人は謝り過ぎ」という視点

私自身、ベトナムでの4年間の生活の中で、「ありがとう」という場面で思わず「Xin lỗi」と言ってしまい、自分の日本人的な習慣を痛感したことが何度もありました。この点は、ベトナム人が「謝らない」のではなく、日本人が「謝り過ぎる」と表現する方が正しいのかもしれません。「すみません」は日本独特のコミュニケーション文化であり、相手との距離を縮めるための潤滑油として、もちろん役立ってると私も思います。ただし、その文化的背景を理解しておくと、ベトナム人との会話がよりスムーズになるはずです。「言葉の違いは文化の違い」お互いのスタイルを知り、尊重することこそ、国境を越えた円滑なコミュニケーションの第一歩ではないでしょうか。

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