新築と中古、それぞれのメリット・デメリットを整理
老後の拠点として人気のダナン。2000万円(約33億VND)という予算は、海沿いやオーシャンビューや優良物件が十分に狙える金額です。しかし、新築と中古にはそれぞれ一長一短があります。
新築の最大の利点は、最新の設備(ジムやラウンジ、バリアフリー機能など)と、建設の進捗に合わせた「分割払い」ができること。手元のキャッシュを残しながら、理想の部屋を「外国人枠(Foreign Quota)」で確実に確保できます。一方、デメリットは「完成まで住めないこと」と、稀にある「建設中止リスク」です。
対して中古は、即入居が可能で、実際の管理状態を自分の目で確認できる安心感があります。しかし、一括払いが基本であり、前オーナーが外国人である物件を探す手間(外国人枠の引き継ぎ)が大きなハードルとなります。
ここで重要になるのが、「あなたが何歳で、老後まであと何年あるのか」という時間軸です。

外国人はベトナムでローンは組めないけど、新築だと分割払いができるの?
ベトナムの新築物件における「分割払い」は、日本の住宅ローンとは全く別物で、「工事が進むごとに自分のお金(自己資金)を振り込んでいく」という、まさに建設現場と連動した段取りになります。
資金効率を最大化する「進捗連動型」の支払い
ベトナムの新築分割払いは、工事の進捗(10階までできた、屋上までできた等)に合わせて、数ヶ月おきに5〜10%ずつ支払っていくのが一般的です。
2000万円の物件なら、一度に大金を動かす必要がないため、「支払いの合間に日本で利息を稼ぐ」「円安のタイミングを見て送金する」といった戦略的な動きが取れます。老後の大切な資産を、賢く、守りながら積み上げていけるのが新築最大の魅力です。

具体的にはどんな段取りになるの?
ベトナム新築マンションの分割払いスケジュール案
1. 予約〜契約締結(1〜2ヶ月目)
売買契約(HĐMB)締結することによって、一部のベトナムの銀行で口座の開設ができるようになります。
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預託金(Deposit): まず約50万円〜100万円程度を支払い、部屋を確保します。
- 売買契約(HĐMB)締結: 物件価格の10〜20%を支払います。

2. 建設進捗に応じた支払い(1年目〜3年目)
ここが最大の特徴です。「〇階まで完成したら〇%払う」という形式が一般的です。
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例: 「地下階完成時に10%」「10階完成時に10%」「20階完成時に10%」……。
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メリット: 2000万円を一気に用意しなくて良いため、日本で資産を運用しながら、数ヶ月おきに数百万円ずつ送金していくという、資金効率の良い動きが可能です。
3. 引き渡し時(3年目〜:Bàn giao)
合計で95%まで支払った状態になります。この時点で入居や賃貸運用が可能です。
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引き渡し(Handover): 物件が完成し、鍵を受け取るタイミングで25〜45%を支払います。
4. 権利書発行時(4年目〜5年目)
これで全ての支払いが完了し、完全な所有権が確定します。
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最終支払い: ピンクブック(所有権証明書)が手元に届くタイミングで、残りの5%を支払います。
分割払いの落とし穴にも注意が必要
デベロッパーによっては「一括で払ったら10%割引(Discount)するよ!」と誘ってくることがありますが、老後の資金なら絶対に「分割払い」を貫いた方が賢明です。 万が一、建設が止まった際のリスクを最小限に抑えるのが、ベトナム不動産投資の鉄則と言われています。
老後まで「5年以上」あるなら、迷わず新築がおすすめ
もし、本格的なリタイアまで5年程度の猶予があるなら、私は新築(一次販売)が最良の選択肢なのではないかと思います。
「5年」という歳月がリスクを回避する
現在のベトナムでは資材不足や行政手続きの厳格化により、着工から引き渡し、そして権利書(ポイントブック)の取得まで、トータルで4〜5年を見込んでおくのが最も現実的で安全なスケジュールだからです。5年というスパンがあれば、多少の工期遅延にも動じず、分割払いのメリットを最大限に活用して、無理のない資金計画を立てられます。

着工から完成までの一般的なスケジュール感も知りたいな。
一般的なスケジュールの内訳
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地下階・基礎工事: 約6ヶ月 ベトナムは地盤が緩い場所が多く、ここでしっかり時間をかけます。この工事が終わらないと正式な売買契約(HĐMB)が結べないため、投資家が一番ハラハラする時期です。
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構造躯体工事: 約10〜12ヶ月 1週間に1フロアずつ積み上げていくイメージです。30階建てなら約10ヶ月程度で最上階まで到達(上棟)します。
- 内装・外装・設備工事: 約6ヶ月 外壁塗装、エレベーター設置、共有部の仕上げです。
なぜ「最短」で終わらないのか?ベトナム特有の3大要因
5〜10月の激しい豪雨で工事が止まる「雨季の影響」、旧正月前後に作業員が帰省し現場が沈黙する「テト休暇」、完成後も政府の消防検査等で数ヶ月待たされる「行政検査の遅れ」。これらが重なり、実際には3年前後かかるのが一般的です。
投資と居住、両方の果実を得るために
また、投機(資産運用)として考える場合も、この数年間の「街の発展」による値上がり(キャピタルゲイン)を享受できるのは、完成前のプロジェクトに初期段階で投資した人だけの特権。老後へのカウントダウンが始まっているからこそ、時間を味方につけた戦略が功を奏します。
時間がない場合は「中古」か「長期賃貸」でリスク回避を
逆に、1年以内に移住したい、あるいは老後までの時間が限られている場合は、中古物件または長期の賃貸という選択肢が現実的です。
円安時代の賢い立ち回り
特に2026年現在は「円安」の影響も無視できません。無理に新築の分割払いを始めて為替変動に一喜一憂するよりは、既に完成している中古物件をその時の相場で見極める方が、精神的な安定に繋がります。Sun Frontier Danangが開発した「Hiyori」というマンションのように管理が証明されている物件なら、中古でも資産価値が落ちにくく、すぐに生活を始められるメリットは計り知れません。
「住んでから決める」という選択肢
「買う」ことだけに固執せず、まずは長期賃貸で現地の空気感を確かめながら、納得のいく中古物件が出るのを待つ。この「焦らない姿勢」こそが、海外不動産で失敗しないための最大のコツかもしれません。
不動産購入時に知っておきたいベトナム語
✅ Bàn giao
意味:引き渡し
解説:物件が完成し、鍵を受け取るタイミングのこと。所有権が移る大切な瞬間です。
✅ Tiến độ thanh toán
意味:支払いスケジュール(分割払い)
解説:工事の進捗に合わせて何%ずつ払うか、という計画表です。新築の大きな利点です。
✅ Phí quản lý
意味:管理費
解説:マンションの維持や清掃にかかる、老後の家計に直結する月々の費用です。
✅ Căn hộ mẫu
意味:モデルルーム
解説:新築を検討する際、最初に見に行く「理想の部屋」。実際の仕上がりとの差もチェック。
✅ Nội thất
意味:家具・内装
解説:ベトナムの新築は「スケルトン(内装なし)」の場合もあるので、事前の確認が必須です。
まとめ
☑︎ 老後まで5年以上あるなら「新築」で時間を味方につける
☑︎ 即入居したい、あるいは円安が不安なら「中古」か「賃貸」が安全
☑︎ ダナンの2000万円物件は、新旧ともに選択肢が豊富
ベトナムでの新しい人生。物件選びの基準は、お金の多寡よりも「自分に残された時間」をどう使うかにあります。言葉が分かれば、デベロッパーとの直接交渉も、近隣住民との情報交換も、もっと自由になります。

私のようにロンタイン空港周辺のマンションを買いたいと思っているなら、新築でプロジェクトが発表されたタイミングで決めればいいね!
あなたの理想の老後を、言葉の壁で諦めてほしくない。本気でダナン移住を考えているなら、まずは「武器」となるベトナム語を一緒に磨いていきましょう。
▼ ベトナム語レッスンの詳細はこちら https://youhoc.site/aboutkhoahoc/


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