【2024年版】日本の都道府県別ベトナム人在住者数ランキング
在日ベトナム人の人口推移
2024年6月末時点で、日本に在留するベトナム人は 約60万人(600,348人) に達しました。これは全外国人の 16.7% を占め、中国に次いで 第2位 の規模です。2012年には約5万人だったため、12年で実に 10倍以上の増加。ベトナム人コミュニティは、今や全国各地に広がり、日本社会に欠かせない存在となっています。
特に近年は、技能実習生や特定技能で働く若者だけでなく、留学生や専門職として日本でキャリアを積む層も増加してきています。それに伴い、永住者や定住者の割合も上がり、「働く場所」から「暮らす場所」へと、関係が変わりつつあります。
ベトナム人が多い都道府県ランキング【純人数】
2024年時点のデータによると、ベトナム人の在住者数が多い上位10都府県は以下の通りです。
| 順位 | 都道府県 | ベトナム人数 |
|---|---|---|
| 1 | 愛知県 | 61,045人 |
| 2 | 大阪府 | 58,529人 |
| 3 | 東京都 | 50,301人 |
| 4 | 埼玉県 | 44,300人 |
| 5 | 神奈川県 | 37,867人 |
| 6 | 千葉県 | 35,458人 |
| 7 | 兵庫県 | 30,342人 |
| 8 | 福岡県 | 21,884人 |
| 9 | 静岡県 | 19,133人 |
| 10 | 茨城県 | 19,279人 |
製造業や物流が盛んな 愛知・大阪・埼玉 では技能実習生や特定技能者が多く、首都圏では留学生やエンジニアとして働く人が増えています。また、地方でも熊本や群馬などに比較的大きなベトナム人コミュニティが形成され、地域経済を支える存在となっています。
外国人全体に占めるベトナム人の割合が高い県
| 順位 | 都道府県 | 外国人数(総数) | ベトナム人数 | 割合(%) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 福井県 | 18,937 | 3,873 | 20.4% |
| 2 | 群馬県 | 79,470 | 15,222 | 19.2% |
| 3 | 三重県 | 66,509 | 13,791 | 20.7% |
| 4 | 栃木県 | 54,493 | 11,206 | 20.6% |
| 5 | 茨城県 | 97,038 | 19,279 | 19.9% |
| 6 | 滋賀県 | 41,490 | 10,434 | 25.1% |
| 7 | 岐阜県 | 71,617 | 14,598 | 20.4% |
| 8 | 熊本県 | 27,407 | 6,779 | 24.7% |
| 9 | 長崎県 | 14,277 | 3,004 | 21.0% |
| 10 | 鹿児島県 | 17,358 | 5,520 | 31.8% |
総外国人の中でベトナム人比率が高い地域をみると、福井県・群馬県・栃木県・三重県・茨城県 が目立ちます。これらの県は製造業の拠点が多く、技能実習制度の受け入れが早くから進んだ地域です。
一方で、京都府や東京都 のように観光・教育・国際業務など多様な分野でベトナム人が活躍しているエリアもあり、日本社会の中でベトナム人の役割が広がっていることが分かります。
分析とまとめ
この10年で急成長を遂げた日本国内のベトナム人コミュニティ。いまや外国人労働市場だけでなく、地域社会や学校、文化イベントでも重要な存在となっています。また、日本語教育や生活支援の充実が進み、長期的に日本で生活するベトナム人も増加しています。ベトナム料理店やコミュニティセンターの数も各地で拡大し、「身近な隣人」として共に暮らす時代が始まっています。
日本にとってもベトナムにとっても、この交流は 人材・文化・経済の三方面でプラスの効果 をもたらしています。今後は、より多様な働き方や教育の場で、ベトナム人が日本社会の発展を支えていくことが期待されます。

