Google翻訳は北部弁!ベトナム語南部弁が難しいとされる理由と3つの発音特徴
ベトナム大好きコラム #39
Google翻訳のベトナム語の音声は北部弁ですが、ホーチミン市内で実際の会話では南部弁も重要です。日本人学習者がつまずきやすい南部弁の特徴と学習ポイントを解説します。
実際に必要なベトナム語は南部弁?
ベトナム語を学ぼうとする日本人の多くが、まず使うのがGoogle翻訳です。確かに便利ですが、実はGoogle翻訳の音声は北部(ハノイ)の標準語に基づいています。北部弁は教科書的で分かりやすく、日本国内での学習者には取り入れやすい一方、ベトナム南部に住む人々との会話では「少し硬いな」と感じられることが多いのも事実です。実際、ホーチミン市を中心に暮らす南部の人々は、日常的に北部弁ではなく南部弁を使っています。そのため、現地の生活やビジネスで役立つベトナム語を学びたい人は、南部弁を理解することがとても大切です。
南部弁が難しい理由:発音のクセと声調の違い
ベトナム語学習者の多くが「南部弁は難しい」と感じる理由は、独特の発音と声調にあります。
まず一つ目のポイントは、日本語に存在しない音の多用です。特に 「Yi(イーに近いが独特な口の形で発音する音)」 は、北部弁ではあまり登場しませんが、南部弁では日常会話で頻繁に使われます。日本人にとっては聞き取りにくく、発音練習でもつまずきやすい部分です。
二つ目の理由は 声調の違い です。ベトナム語には6つの声調がありますが、南部弁では 「dấu hỏi(?声調)」と「dấu ngã(~声調)」を区別せず同じように発音 します。そのため、教科書で一生懸命違いを覚えた学習者が「実際の会話では違いが消えている」と感じ、混乱することが少なくありません。
さらにもう一つ、「dấu nặng(.声調)」の発音の柔らかさ も大きな特徴です。北部弁では強く下げ切るような声調になりますが、南部弁ではやや丸みを帯びた優しい響きになります。この柔らかさは南部弁の魅力でもありますが、日本人学習者にとっては聞き取りづらい要因のひとつです。
つまり、ベトナム語南部弁は「発音のクセ」「声調の省略」「声調の柔らかさ」という特徴が重なり、北部弁とは違う難しさを生み出しています。学習の際は「教科書どおりでなく、実際の南部弁の音を耳で慣らす」ことが上達の近道です。
南部弁を学ぶメリットと実践への活かし方
とはいえ、南部弁を学ぶことには大きなメリットがあります。ホーチミン市を中心に、ベトナム南部は経済の中心地であり、日本企業の進出先としても圧倒的に多い地域です。現地の人とスムーズに交流するには、やはり南部弁が役立ちます。また、南部弁はイントネーションが柔らかく、北部弁に比べて「親しみやすさ」を感じさせるため、ビジネスだけでなく日常生活や友人関係でも強い武器になります。
学習のコツは、北部弁の基本を押さえつつ、南部弁独特の発音を繰り返し聞いて真似することです。オンライン講座や現地出身の講師に学べば、違いを整理しながら実践的に身につけられます。Google翻訳の音声だけに頼るのではなく、南部弁を意識して学ぶことが、これからのベトナム語学習の近道かもしれません。

