シンチャオ!あらふねです。ついに、南部ベトナム語の教科書が形になりました。初級(2)全20課のうち、記念すべき第1課のテーマは「Em tên là gì vậy?(あなたの名前は何ですか?)」。南部ベトナム語の初心者が最初に越えるべき、初対面の挨拶と自己紹介の課です。
今回は、その第1課の中身を実際にちょっとだけお見せしながら、この教科書にどんな思いを込めたのか語らせてください。
第1課はどんな人におすすめか
正直に言うと、この教科書シリーズは「南部ベトナム語の会話」にとことんこだわって作っています。単語や文法を丸暗記するタイプの教材ではありません。だから第1課がおすすめなのは、こんな人です。
- ホーチミン市など南部エリアに住む予定、もしくはすでに住んでいる人
- 教科書的な硬いベトナム語ではなく、現地の人が実際に使う自然な言い回しを話せるようになりたい人
- ベトナム語を全く触ったことがなく、何から手をつけていいか分からない人
- 過去に挫折した経験があり、代名詞のややこしさにアレルギーがある人(私も最初はそうでした)
読み終わるとどんな自分になれるか
第1課を終える頃には、初対面の相手に自分から挨拶をして、名前を名乗り、相手の名前を尋ね返せるようになります。「Chào」だけで止まっていたベトナム語が、「Em chào cô ạ. Em tên là Nam. Cô tên là gì ạ?」まで一気に伸びるイメージです。
さらに、南部ならではの「vậy」や「ạ」を自然に添えられるようになるので、教科書丸出しの硬い言い方ではなく、現地の人に「お、ちゃんとベトナム語話せるじゃん」と思わせる第一声が手に入ります。会話の入り口に立てた、という感覚を持ってもらえたら嬉しいです。
南部ベトナム語の代名詞、ここが沼
第1課の学習ポイントは、大きく3つです。
1つ目は、ベトナム語の核心とも言える「代名詞」の基本。ベトナム語って、相手との年齢関係によって「私」や「あなた」にあたる言葉がガラリと変わるんですよね。ここで最初につまずく学習者、本当に多いんです。tôi、mình、tui、anh、chị、em、ông、bà、chú、cô……最初に一覧を見た時、正直「これ全部覚えるの?」と挫折しかけた学習者の顔が目に浮かびます(笑)。
だから教科書では、迷った時はまず「anh(男性)」「chị(女性)」から呼びかけてみようという、実践的な逃げ道もちゃんと用意しました。完璧を求めすぎないことも、語学学習では大事ですからね。
2つ目は、「〜です」と「何・誰」を組み合わせた自己紹介。英語のbe動詞にあたる「… là …」という万能文型を使いこなせるようになれば、自分の名前を伝えるだけでなく、相手の名前や正体をスムーズに尋ねられるようになります。
南部弁ならではの「文末詞」がキモ
3つ目、そして個人的に一番好きなパートが、この文末詞の解説です。「ạ」は目上の人への敬意を表す必須の一言。「vậy」は、相手に優しく問いかけたり、親しみを込めたりする南部ならではの柔らかい響き。
教科書的な硬い言い回しだけを覚えても、現地では意外と浮いてしまうんですよね。ホーチミンの日常会話に馴染むリアルな言葉を、初回からさりげなく仕込んでおきました。この教科書が「会話」にこだわっている理由、まさにここにあります。
動画連動でネイティブの発音を確認できる
第1課は、当ブログ運営の語学センター「ユーホック ベトナム語センター」の公式YouTubeチャンネルと連動しています。ヘッドホンのアイコンが付いているセクションは、動画を見ながらベトナム人講師の発音と口の動きを確認できる仕組みです。
動画はこちらから見られます。 https://youtu.be/bsWioAZu-Ng
文字だけだと「vậy」の微妙なイントネーション、なかなか伝わらないんですよね。ここは動画の力を借りるのが一番だと思っています。
会話文・練習問題も本格派
会話パートでは、日本人のNamくんと韓国人のHanaさんが、大学の事務所でハー先生に紹介されるという場面を用意しました。「Em chào cô ạ.(先生、こんにちは。)」から始まる、実際に使えるやり取りです。
練習問題は、呼びかけの選択問題、còn を使った文の書き換え、並べ替え問題、リーディング、スピーキングと盛りだくさん。最後には確認テストとリスニング問題まで付いているので、インプットだけで終わらせない構成にしています。
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全20課、この密度で作り込んでいます。会話にこだわった南部ベトナム語を身につけたい方は、ぜひ手に取ってみてください。Amazon Kindleで販売中です。
物珍しさだけじゃなく、ちゃんと現地で使える一冊に仕上げたつもりです。次回は第2課の紹介もしますので、お楽しみに。カムオン!


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